業種一覧

特定技能の『介護』で就労できる条件・採用人員基準・1人夜勤について

本文は、特定技能における「介護職」について、できるだけ分かりやすく解読したものとなります。

特定技能の介護分野で外国人材の受け入れが可能になりました。現在日本で介護職の外国人を受け入れできる在留資格は4種類となります。

・EPA(フィリピン、インドネシア、ベトナムの3ヵ国)
・留学生
・技能実習
・特定技能

新型コロナウィルスの影響で日本の飲食、観光などの産業分野が打撃を受けており、それに伴い特定技能の外食、宿泊業にも影響が出ております。コロナ前に外食、宿泊業の特定技能試験合格者は就労先がなくなってしまい、余儀なく介護業の特定技能へ移行している情報が寄せられています。また、実習先で実習が困難になった技能実習生達も特定技能の介護や農業に移行する方々が多いとの情報がございます。

※EPA介護福祉士の候補者は一定の条件を満たせば特定技能1号へ移行が可能となりました、また看護師の候補者も特定技能1号への移行が可能となる見込みです。(後半の文章で詳細に説明をしています)

介護分野において、猛烈に人材確保に追われている日本ですが、新設された特定技能での介護分野に期待が集まっています。
そうみたいだね、でも単純労働で介護職を受け入れるとなると、課題もありそうだけど、、、
そうした懸念も踏まえて公表されている資料から特定技能での介護分野を見ていこう!

特定産業「介護分野」とは

日本人の雇用を確保することが極めて厳しい状況であるため、外国人により人材不足を確保するための分野のこと。

政府も色々と策を講じて人材確保に向けて施策しているけど、高齢化の波には追いついていないみたいだね。

特定技能の介護人材を採用して慢性化している人材不足からの脱却

現在2021年では、昨年度の新型コロナウィルスの影響から医療・介護人材の需要が高まっています。
また、予てから2025年には35万人の介護人材不足の問題が顕著になると予想されています。この未曾有の問題に直面する日本の介護業界で特定技能外国人を受け入れて介護分野の存続・発展を図り日本経済・社会基盤を持続可能なものにしていくことが推奨されています。

【特定産業分野における人材不足の状況】
(1)特定技能外国人受入れの趣旨・目的
介護分野において深刻化する人手不足に対応するため、専門性・技能を生かした業務に即戦力として従事する外国人を受け入れることで、本分野の存続・発展を図り、もって我が国の経済・社会基盤の持続可能性を維持する。

(2)生産性向上や国内人材確保のための取組等
介護人材確保に向けては、介護人材の処遇改善に加え、多様な人材の確保・育成、離職防止・定着促進・生産性向上、介護職の魅力向上等、総合的な取組を進めており、2014年から2016年までにかけて、対前年比で平均6万人程度増加している。

2014年から2016年までの2年間で、対前年比で比べると平均6万人が増加しているのは凄いね!
厚生労働省も積極的に介護業界の働き方改革を取り入れて、国内人材確保に取り組んでいるのが伺えます。

介護人材の処遇・待遇改善策として、これまでの合計で月額5万7,000円の給与改善がありました。そして、2019年10月からは、「新しい経済政策パッケージ」(2017年12月9日閣議決定)に基づいて、介護サービス事業所で勤続年数10年以上の介護福祉士に月額平均8万円相当の処遇改善を行うことを算定根拠にして、公費1,000億円程度を見積もり投じています。

【処遇改善】
介護人材の処遇改善については、これまでの合計で月額5万7,000円の改善に加え、2019年10月からは、「新しい経済政策パッケージ」(2017年12月9日閣議決定)に基づき、介護サービス事業所における勤続年数10年以上の介護福祉士に月額平均8万円相当の処遇改善を行うことを算定根拠に、公費1,000億円程度を投じ、更なる処遇改善を行い、他産業と遜色のない賃金水準を目指している。

以前から介護業界は、給与が労働に対して釣り合っていなくて、人が続かない分野でもあるんだよね。

向こう5年で6万人の受入れを想定

都道府県別の介護分野においては、有効求人倍率がおそよ2倍以上の状況にあって、2020年度末までには約26万人、2025年度末までには約55万人を追加で確保する必要性があります。

向こう5年間では、30万人程度の人手不足が見込まれています。

そういった背景を踏まえ、特定技能1号の介護分野に至っては、向こう5年で6万人の受入れを見込んでいます。(2019年度は5000人を見込んでいる)

統計データではAIを駆使した施策「介護ロボット、ICT」の活用でも5年間で1%程度(2万人程度)の生産性しか見込めないと出ているから、AIをもってしても補えない状況なんだ。

求められる人材の基準

介護の特定技能1号の在留資格を取得するには、以下の要件を満たす必要があります。

介護の特定技能1号の在留資格

・技能水準では、「介護技能評価試験」に合格すること(又は同等以上の水準)が義務付けられています。

・日本語能力水準では、「日本語能力判定テスト(仮称)」又は「日本語能力試験(N4以上)」に加え、
「介護日本語評価試験」に合格すること(又は同等以上の水準)が義務付けられています。

そして、介護分野の第2号技能実習を修了した者であれば、特定技能の在留資格を取得することができる仕組みです。

※2017年11月から技能実習制度において、介護分野が受入れ対象となったため、現在ではまだ技能実習2号を修了した者が存在しないため、特定技能への移行はないものとなります。

特定技能1号の介護業務

特定技能1号が従事する業務

・身体介護等(利用者の心身の状況に応じた入浴、食事、排せつの介助等)
・支援業務(レクリエーションの実施、機能訓練の補助等)

訪問介護等の訪問系サービスにおける業務は対象としないことになっています。

技能実習での介護受入れが遅れた(条件が厳しかったため)、「試験のハードルを下げて多くの方に従事してもらう」「ハードルは上げて介護の質を保守していくべき」など、意見が様々。

実際に厚生労働省はこうした相反する意見に答えを見出せない状況でした。当面は、既に受け入れ実績があるEPA3国(ベトナム、インドネシア、フィリピン)からスタートして、徐々に受入れ国を拡大していく見通しです。

受け入れ可能な事業所

特別養護老人ホームや介護老人保健施設、特定介護福祉施設、グループホーム、通所介護事業所(デイサービス)などが対象となります。
また、訪問系サービスは除外しています。
そして、事業所ごとに受け入れ出来る人数は、「日本人の常勤介護職員の総数まで」と上限を設けています。

介護技能評価試験の日程

介護技能評価試験の日程です。介護日本語・技能評価試験のサンプル問題も出ていますよ。
現在開催している試験場所は、フィリピン、インドネシア、カンボジア、ネパール、モンゴル、日本にて開催中。
※国際交流基金日本語基礎テストも同時開催です。
回を重ねるごとに、徐々にですが各国の試験対策が出来てきていて、合格率が上がってきていますね。

最新のスケジュール日程は、こちらから確認が出来ます。

【更新中】介護業:特定技能測定試験の最新スケジュール日程やテキスト問題は!? 【特定技能評価試験】1号特定技能外国人が介護業で働くためには、「介護業技能・日本語評価試験(特定技能評価試験)」に合格する必要があります。フィリピン、ベトナム、インドネシア、カンボジア、ミャンマー、ネパール、モンゴル人の1号特定技能外国人の受入れが始まっています。...

技能試験、日本語試験の問題内容とは!?サンプル問題集は!?

以下が介護技能・日本語の評価試験サンプル問題集です。これは、活用するしかない!

介護技能評価試験介護日本語評価試験

技能試験は現地語で全45問から出題され、試験時間は60分です。出題される問題内容は、写真などを表示して正しい介護手順かどうか!?を答える問題などが設定されています。

日本語試験は全15問から出題され、試験時間は30分です。出題される問題内容は、「更衣室」や「車いす」などの介護用語や、介護する場面に応じた正しい声掛けなどが問われます。

両試験とも出された問題選択肢から正答を選ぶ○×方式となります。コンピュータを使用する「CBT方式」と言われている方法で試験を実施しますよ。以下の画像がサンプルの例題問題です。
介護技能・日本語の評価試験サンプル問題
また、実施できる国としての条件として、日本語基礎テストの実施を確立した国から、順次介護分野の試験を行う予定です。

介護職の特定技能外国人の雇用形態

直接雇用のみ。
※派遣雇用は認められていません。

特定技能協議会への加入

受入れ企業(特定技能所属機関)は、初めて介護分野において「1号特定技能外国人」を受け入れた際は、1号特定技能外国人が入国後4ヶ月以内に厚生労働大臣が設置する特定技能外国人の受入れに関する協議会に加入する必要があります。
そして、加入後は協議会に必要な協力を行うことが義務付けられています。

また、登録支援機関も業種によって協議会に加入を求められる業種がありますが、特定技能の介護で登録支援機関を行う場合は、協議会への加入義務はないものとなっております。

特定技能の介護技能・日本語の試験結果

2020年12月の試験結果となります。また、現時点(2021年4月27日付き)ベトナムでは特定技能の介護試験は実施されていません。

フィリピン

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
介護技能評価試験15713485.4
介護日本語評価試験15212280.3
さすがの介護王国フィリピン!この先の日本介護人材不足の問題は、フィリピンが担っていくことは明らかですね
しかもっ平均合格率が脅威の80パーセントッッッどんだけ~過去問から試験対策がしっかり出来ていてあっぱれの一言です。

カンボジア

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
介護技能評価試験382155.3
介護日本語評価試験433274.4

インドネシア

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
介護技能評価試験40030175.3
介護日本語評価試験32326782.7
さすがEPA協定国のインドネシアです、フィリピン同様に介護には強い!

ネパール

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
介護技能評価試験11811496.6
介護日本語評価試験11311299.1
この合格率は驚異的!ネパール人は、学習能力がハンパないので、今後フィリピンにとって代わる介護人材を育成輩出する国になるかもしれませんね。

タイ

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
介護技能評価試験161593.8
介護日本語評価試験151386.7

日本

受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
介護技能評価試験1.06269365.3
介護日本語評価試験94878883.1

特定技能の介護と技能実習制度の介護との違い

人員配置基準について

・技能実習制度では、2か月間の入国研修+6か月間の現場実習が必要なため、8ヵ月間で人員配置基準に満たす条件となります。

・特定技能では、初日から日本人職員と同等の扱いであり、人員配置基準が可能となります。

従事する業務

・技能実習制度では、実習することが目的なので、業務内容が違うと同じ施設内であっても配置換えができません。

・特定技能では、就労する事が定義されているので、簡単に配置換えが可能です。

雇用する介護施設側からすると、融通が利き即効性がある特定技能の介護の方が魅力的ですね。

「外国人介護人材受入環境整備事業」の創設

新しく出来た在留資格「特定技能」の創設等によって、今後増加が見込まれる外国人の介護人材が国内の介護現場において円滑に就労し定着できるように、「外国人介護人材受入環境整備事業」が創設されました。

以下の4つの取り組みを通じて、その受入れ環境の整備を推進します。

1.介護技能評価試験等実施事業
介護分野における特定技能1号外国人の送出しを行う外国において、介護の技能水準を評価するための試験等を実施

2.外国⼈介護⼈材受⼊⽀援事業
介護技能の向上のための研修等の実施に対する支援

地域の中核的な受⼊施設等において、介護技能向上のための集合研修等を実施します。

3.介護の⽇本語学習⽀援等事業
介護の日本語学習を自律的に行うための環境整備の推進に対する支援

介護の⽇本語学習を⽀援するため、WEBコンテンツの開発・運⽤等を実施します。

4.外国⼈介護⼈材相談⽀援事業
介護業務の悩み等に関する相談支援等を実施

日本で働く全ての外国人の介護人材が安心して介護現場で就労・定着できる環境を整備することが目的です。

外国人介護人材の配置基準上の取扱いについて

特定技能1号の外国人材の介護報酬上の取扱いに関する基本的な考え方として、以下の取り組みを実施します。

特定技能1号の外国人については、技能実習3年修了の人材と介護技能が同等であることから、就労と同時に配置基準に算定する。ただし、一定期間、他の日本人職員とチームでケアに当たる等、受け入れ施設における順応をサポートし、ケアの安全性を確保するための体制をとることを求めることとする。

介護分野の特定技能1号外国人について、一定期間の間は、他の日本人職員とチームでケアに当たる等、受け入れ施設における順応をサポートして、ケアの安全性を確保するための体制をとることが義務付けられています。

特定技能の介護職では、初日からでも夜勤ができる仕組み

特定技能ビザの保持者について、厚労省は介護分野の独自ルールを記載しています。
「介護分野における「特定技能ビザ」の保持者は、人員配置基準に就労と同時に算定することを可能とする」として、「入国前に受ける介護技能・日本語評価試験に合格しているのであれば必要なスキルを既に持っていると見なし、初日から、日本人職員と同等の扱いで構わないと記載しています。

技能実習制度では、受け入れ企業先で実習して半年後に初めて人員配置基準に算定されるので、今回の特定技能の介護分野はかなり踏み込んだ内容となっています。

厚生労働省の上記資料でも記載している通り、「勤務初日から人員配置算定しても構わないが、一定期間(半年を目処)は他の日本人職員とチームでケアに当たり、サポートを行うこと」が条件となります。

一人夜勤についても基本的には、仕事に慣れるまでを最低限のラインとしており、「仕事に順応し慣れている事が前提」ですが、就労してから半年以内の一人夜勤も禁止はしない方向です。

技能実習「介護」・EPA・在留資格介護の介護報酬上の考え方について

技能実習「介護」・EPA・在留資格介護の介護報酬上の考え方について

注1)EPA、技能実習のいずれについても、日本語能力試験N2を取得している者は、就労開始から算定される。

注2)訪日前研修については、インドネシア人、フィリピン人候補生については6ヶ月、ベトナム人候補生については12ヶ月の研修期間が設けられている。なお、技能実習については、訪日前講習の義務はない。

注3)在留資格「介護」については、在留資格「留学」で訪日した上で養成校を卒業し、介護福祉士の資格を取得(※一部特例あり)すると在留資格「介護」となる。なお、在留資格「留学」では、資格外活動の労働について週28時間の上限があることに留意。

EPA介護福祉士候補者は特定技能1号へ移行が可能!

EPA介護福祉士受験者で一定の条件を満たした人が希望すれば、日本語試験などを経ずに「特定技能1号」に移行が出来るようになりました。

介護福祉士候補者が特定技能1号に移行できる条件は、以下となります。

・4年以上の就労経験
・国家試験での合格点が5割以上(試験免除)

介護のスペシャリストEPAの介護人材が日の目を見ることになりました。過去にEPA介護福祉士候補者として4年間、介護分野で就労・研修を適切に受けて従事した者は、特定技能の介護分野の技能・日本語試験が免除され移行が可能になりました。
介護福祉士の試験に落ちて母国に帰ってしまった、フィリピン、インドネシア、ベトナムのEPA介護福祉士候補者にとっては、朗報です。しっかりと正確な情報が伝わることを願います。

厚生労働省から公表された資料は、こちら
必要な手続き等々の詳細は、こちら

以下は、公表された資料の引用です。

EPA介護福祉士候補者として入国し、4年間にわたりEPA介護福祉士候補者として就労・研修に適切に従事した者(※1)については、必要な技能水準及び日本語能力水準を満たしているものとして、 「特定技能1号」への移行に当たり、技能試験及び日本語試験等が免除されます。

※追記
外国人の看護師候補者も一定の条件を満たせば特定技能の試験が免除され特定技能1号への移行が可能となる見通しです。

介護職での特定技能について 【まとめ】

介護職は特定技能の業種14種類の中でも1番受け入れる人数が多い。
技能実習の介護分野の受け入れ(2017年)が遅れたため、技能実習制度から特定技能の移行はないものとなるため、早急な処遇を施す必要がある。

技能実習制度で介護分野の受け入れが遅れたため(条件が厳しかったため)、特定技能の介護職を緩和し単純労働でも受け入れが出来るようになった経緯があるのではないかと考察します。
特定技能では、まず介護分野の人材確保に注力することですね。
技能実習、特定技能を両立したホームページ作成

特定技能の実施により、一般的な幅広い分野で外国人材の受入れが始まりました。今まで閉鎖的であった外国人受け入れ制度、事業などが開かれ、民間事業(登録支援機関)の参入により新しい時代に突入します。

つまり、メディア広告、インターネット広告などを通して外国人受け入れの情報が溢れ出るということです。
精査される側の監理団体(協同組合)、送り出し機関、登録支援機関は、受け入れ先の企業向けに、特定技能、技能実習制度を両立したホームページを作成、リニューアルすることが最優先です。(登録支援機関は新規作成)

※私たちも皆さま(事業主様)と同様であり同業者が増えてきます。敢えて警鐘を鳴らし自戒の念を込めてお伝えさせていただいております。

Amazing Human(アメージングヒューマン)では、新しい在留制度「特定技能」を組み合わせ、外国人材を受け入れることができる魅力あるデモサイトを公開中!
今なら無料でホームページ診断をしております。

詳細ページを見に行く

RELATED POST