特定技能(とくていぎのう)で日本で働きたい外国人の方、または受入れを検討する企業・登録支援機関の担当者に向けて、2026年時点での「特定技能 試験」の全体像をまとめた記事です。
試験の種類(技能試験・日本語)、日程の探し方、申し込み手順、出題範囲、過去問の集め方、合格までの勉強法、合格後の在留資格申請までを、初めてでも迷わない順番で解説します。
特定技能試験(試験(しけん))の概要|2026年に在留資格「特定技能」取得までの全体像
特定技能の試験は、「日本で就労できるレベルの技能」と「現場で必要な日本語」を客観的に示すための評価手段です。
在留資格「特定技能」を取るルートは大きく分けて、①技能実習からの移行、②試験合格(技能+日本語)での取得の2つがあります。
本記事で扱うのは主に②の“試験で取る”ルートで、受験→合格→証明書→受入れ先決定→在留資格申請という流れを前提に説明します。
そのため「まず制度の全体像を理解し、次に自分の分野の公式情報へ到達する」ことが最短ルートです。
特定(とくてい)技能(ぎのう)とは?1号(ごう)・2号(ごう)の違いと要件
特定技能は、人手不足分野で外国人が就労できる在留資格で、主に「1号」と「2号」に分かれます。
1号は“現場で即戦力として働ける”水準が中心で、技能試験と日本語要件を満たし、原則として家族帯同はできません。
2号は“熟練した技能”が求められ、分野が限定される一方で、要件を満たせば在留の更新を重ねやすく、家族帯同が可能になる方向性があります。
試験の観点では、1号は「技能測定(評価)試験+日本語(JLPTまたはJFT等)」が基本セットです。
| 区分 | 主な到達イメージ | 試験との関係 | 家族帯同 |
|---|---|---|---|
| 特定技能1号 | 一定の知識・経験で現場業務を担当 | 技能試験+日本語要件が基本 | 原則不可 |
| 特定技能2号 | 熟練技能で工程管理等も担える | 分野別の上位要件(試験/経験) | 要件を満たせば可 |
特定技能試験は何を評価(ひょうか)する?技能試験・日本語テストの位置づけ
特定技能試験は、学校の入試のように“知識だけ”を見るのではなく、就労現場で事故なく、手順を守り、品質を保って働けるかを評価します。
そのため技能試験は、学科(ルール・安全衛生・工程・品質など)と、実技(作業判断・手順理解・現場対応)を組み合わせる分野が多いです。
日本語は、現場の指示理解、注意喚起、記録、報連相に必要な最低限の運用力を確認する位置づけです。
「技能が高いのに日本語で落ちる」「日本語はできる가技能で落ちる」というケースがあるため、両方を並行して準備するのが合格の近道です。
- 技能試験:安全・衛生・品質・手順・現場判断を中心に評価
- 日本語:指示理解、注意表示、記録・会話など就労に必要な運用力を評価
- 分野差:実施団体、方式(CBT/筆記等)、言語表示、合格基準が異なる
外国人が受験する前に確認したい:制度の状況・受入れ・協議会の関係
受験前に必ず確認したいのが、「試験に合格すれば必ず在留資格が取れるわけではない」という点です。
在留資格の申請には、受入れ企業(特定技能所属機関)の雇用契約、報酬額、支援体制(登録支援機関の活用含む)など、試験以外の要件も関係します。
また分野によっては、受入れ側が協議会への加入や、分野特有の手続き(講習、登録、追加書類)を求められることがあります。
【2026】特定技能試験日程・スケジュール|年間の開催/実施情報と会場の探し方
特定技能試験の日程は「国が一括で発表するカレンダー」ではなく、分野ごとの実施団体が随時公表する形式が中心です。
そのため、探し方のコツは“分野名+評価試験+実施情報(国内/国外)”で公式ページに到達し、最新の受験案内(実施要領)と開催一覧を確認することです。
国内・海外の試験日程(令和の公表情報)を確認する方法
日程確認は、まず分野の公式実施団体(例:外食・飲食料品製造はOTAFF等)の「試験実施情報」「受験案内」「開催一覧」を見るのが基本です。
加えて、特定技能の総合支援サイト等に“試験情報の入口”がまとまっていることが多く、そこから各分野の公式ページへ遷移すると迷いにくいです。
- 分野の公式実施団体サイトで「受験案内」「実施情報」「開催一覧」を確認
- 国内/海外でページ・申込導線が分かれるケースに注意
開催都市と試験会場の選び方:予約枠・言語・翻訳対応の注意点
会場選びは「近いから」だけで決めると失敗しがちです。
理由は、会場ごとに予約枠の数、実施日、表示言語、本人確認の運用が異なることがあるためです。
CBTの場合、同じ都市でもテストセンターが複数あり、空席状況が大きく違います。
| 選び方の観点 | 確認ポイント | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 予約枠 | 空席、追加開催、締切 | 満席で受けられず計画が崩れる |
| 言語表示 | 多言語併記の有無、注意書き | 翻訳があると思い込み理解不足 |
複数分野を受ける場合の組み方:年間計画と移動コスト最適化
複数分野を受ける人は、転職・キャリアの選択肢を広げたい、または受入れ先の求人状況に合わせたいという目的が多いです。
ただし、分野ごとに試験日程の出し方が違い、申込開始日もバラバラなので、行き上がりばったりだと移動費と時間が膨らみます。
特定技能試験の申し込み方法(申込み/申込)|マイページ登録から申請まで
特定技能試験の申込みは、分野ごとに「マイページ(アカウント)作成→個人情報登録→試験回の選択→予約→支払い→受験」という流れが一般的です。
ただし、同じ“特定技能試験”でも、運営団体が違えばサイトも違い、必要書類や入力項目(パスポート番号、在留カード、顔写真など)も変わります。
申し込みの流れ:登録→申込→予約→受験票(資料・機関の確認も)
申込みは、まず公式サイトで受験案内(実施要領)を読み、受験資格・必要書類・当日の本人確認を確認します。
次にマイページ登録を行い、氏名(ローマ字表記)、生年月日、国籍、連絡先、身分証情報を入力します。
- 受験案内(実施要領)を読む:資格・書類・本人確認・禁止事項
- マイページ登録:氏名表記はパスポートと一致させる
申込みでつまずくポイント:日本国内/海外の手続き差・必要書類・証明書
国内受験と海外受験で違いが出やすいのは、本人確認書類と連絡手段です。
国内では在留カードが主な本人確認に使われる一方、海外ではパスポートが中心になります。
キャンセル/日程変更/返金のルールと、希望日を押さえるコツ
キャンセルや日程変更、返金の可否は、分野・運営団体・試験方式(CBT/集合試験)で大きく異なります。
特定技能試験内容の全体像|出題範囲・形式・測定を整理
特定技能試験の内容は、分野ごとに“現場で必要な能力”から逆算して作られています。
そのため、同じ特定技能でも、介護は観察・記録・コミュニケーションが重視され、製造や建設は安全・品質・手順遵守が強く問われるなど、出題の色が変わります。
技能試験の内容:学科/実技試験の形式とレベル
技能試験は、学科(知識)と実技(判断・手順・作業理解)で構成されることが多いです。
学科では、作業前点検、衛生管理、危険予知、品質不良の原因、法令・ルールなどが問われます。
日本語能力はどれが必要?JLPT・JFTの要件
特定技能1号の日本語要件は、一般にJLPT(日本語能力試験)のN4相当、またはJFT-Basicなど、制度で認められた試験で満たします。
日本語は“合格のため”だけでなく、入社後の事故防止・評価・定着に直結します。
分野別に何が違う?介護・外食・宿泊・製造業・建設・自動車整備・漁業
分野別の違いは、出題内容だけでなく、実施団体、試験方式、学習資料の充実度、海外開催の有無にも表れます。
特定技能試験問題の傾向と「過去問」活用|サンプル問題・出題ポイント
特定技能試験の対策で最も効率が良いのは、公式が公開するサンプル問題や学習資料を起点に、頻出テーマを反復することです。
特定技能試験問題を入手する方法
問題入手の基本は「分野の公式実施団体サイト」を最優先にすることです。
「サンプル問題」「学習用資料」「シラバス」などの語を組み合わせて検索しましょう。
よく出題される基礎知識:安全・衛生・用語
安全では、保護具の着用や危険箇所の把握。衛生では、手洗いや消毒、異物混入防止などが問われます。
分野別の頻出テーマ
介護は「利用者の状態観察」、外食は「衛生管理」、製造業は「品質管理と工程理解」、建設は「危険作業の禁止事項」が頻出です。
合格までの学習ロードマップ|学習方法・必要時間の目安
合格までの最短ルートは、「出題範囲を確認し、公式教材とサンプル問題で反復し、弱点を潰す」ことです。
最短で合格する学習手順
学習手順は、①公式テキストで全体像を掴む、②サンプル問題で形式に慣れる、③弱点を反復、④模擬テストで時間配分を確認、の順が効果的です。
日本語対策の実践:N4相当の会話/読解
日本語対策は「試験に受かる日本語」と「現場で困らない日本語」を分けて考えましょう。
独学/講座/支援機関の使い分け
試験当日の流れと注意点|持ち物・本人確認・不正対策
試験当日は、「本人確認」「遅刻防止」で失敗するケースが非常に多いです。
受験の手順:受付→本人確認→試験→退出
当日は受付後に本人確認が行われ、持込禁止物をロッカーに預けます。CBTでは画面上の注意事項に同意してから開始します。終了後は結果の確認方法を把握して退出しましょう。
持ち物と提出物:身分証・予約情報
身分証の原本(パスポートや在留カード)は必須です。予約確認情報もスマホだけでなく、印刷して持っておくと安心です。
トラブル事例への対処
遅刻を避けるため、会場へは30分前の到着を目安にしましょう。会場間違いも多いため、住所を再確認。
試験結果確認と証明書発行|取得後の在留資格申請まで
試験に合格した後は、「合否確認→合格証明書発行→在留資格申請」へと進みます。
試験結果の確認方法と再受験
結果はマイページで確認します。不合格の場合は弱点分析を行い、次回の空席状況を確認しましょう。
合格証明書の発行・提出先
合格証明書はダウンロード型と申請型があります。在留カードと同じ表記になっているか確認し、受入れ企業や支援機関へ速やかに共有しましょう。
