現在日本で働く、ベトナムからの外国人労働者の数は291,494人(2018年6月)となっています。
その内、半数近くが技能実習生として労働している現状です。
数年前に中国を抜き、受入れ人数が一番多い国となった「ベトナム」。(134,139人 ※2018年6月付)
今後もベトナムを中心に外国人労働者、技能実習生の受け入れが続く見込みと予想されています。
そのためにも、ベトナム人の習性や性格など知っておく必要があります。
日本にとってベトナムとは!?
日本人とベトナム人の相性は!?などお国事情や国民性などについて調べてみました。
ベトナム国
人口は96,356,744人(2018年)。
首都は、ハノイですが、ホーチミンの方が人口が多いです。
ASEAN諸国の中でも、特に経済発展が著しく、平均年齢30歳と若年人口が多い国。
若くて優秀な労働者が多い国ということからも、日本での就労が期待されています。
ベトナムで信仰されている宗教の割合は、人口のうちおよそ73.2%が、無宗教です。
無宗教以外の宗教は、以下のとおりです。
仏教(大乗仏教)12.2%
カトリック6.8%
カオダイ(新興宗教)4.8%
プロテスタント1.5%
ホアハオ教1.4%
※その他、わずかなヒンドゥー教やイスラム教が存在します。
なぜ日本に出稼ぎにくるのか!?
以下のベトナム労働省の資料からも分かるとおり、日本が一番稼げる国となります。
ベトナム人労働者のおもな受け入れ先は、台湾、日本、韓国、マレーシアである。平均月額賃金は、ベトナム労働省の資料(14年)によれば、マレーシア300ドル、台湾650ドル、韓国1000ドル、日本1400ドルと差が大きい。
国民性について
よくベトナム人と日本人は似ていると言われていますが、ベトナム人の国民性は一般的に4つのKで表されると言われています。
「勤勉・器用」「向上心・向学心旺盛」「近視眼的」「カカア天下」
勤勉・器用
日本人と似ている所以は、勤勉で真面目であるということです。
協調性があり、仕事は責任をもって最後までやり遂げようとします。
個々の能力の違いは合えども精神面は真面目で、一生懸命に働こうとします。
ベトナムは手工業が発展してきたので、手先が器用な人が多い。
バイクや機械修理を自分達でやります。
向上心・向学心旺盛
ベトナムの多くの若者は、仕事より家族が大切な考え方です。
非常に家族思いで家族を助けるため守るために、仕事をしようと考えています。
技能実習制度においては、日本に行くため、日本語のスキルを磨き続ける忍耐力があり勉強熱心です。
近視眼的
目先の利益重視なところがあり、短期的な物事に対しては積極的だが、中長期的なことは苦手。
一概には言えませんが、「1年先の100万円より、今日の100円」という金銭感覚の人が多い。
カカア天下
ベトナムでは勤勉でしっかり者の女性が、一家の大黒柱となります。
夫よりも給料が高いことも少なくありません。
離婚を言い渡すのは大抵女性からが多く、ビジネスでも管理職には女性の姿が目立つなど、公私ともに女性がしっかり主導権を握っているようです。
性格、特徴について
プライドが高い
穏やかな印象が強いベトナム人ですが、その一方でプライドが高い、という側面もあります。
特に仕事の場面においては、自分の失敗やミスが同僚などに知られることを激しく嫌います。
プライドが高いことから見栄を張る癖があります。
おしゃべり好き
おしゃべり好きが多く、オープンな性格で非常にフレンドリーである。
楽観的で前向き
何か深刻な事態が起こっても、それに対して真剣に考えますが、ネガティブに考えることはありません。
ハノイとホーチミンでは性格が異なる
日本でもそうですが、北海道と沖縄では性格が異なり、気候や歴史の違いによって性格も異なってきます。
ベトナムの場合ですと、北部の人の性格の特徴は以下の通りです。
・真面目で勤勉
・計画性がある
・向上心が高い
・リーダーシップがある
・少し警戒心は高め
また、南部の人の性格の特徴は以下の通りとなっています。
・マイペース
・楽観的
・フレンドリー
・親切
・少しルーズ
お互いの国の文化を尊重し合い、相手を気遣いながら歩み寄ることで、スムーズにより良い関係を築いていきましょう。